たぶんあの時が初めてだったと思います。

私はあのときまだ一年生で
貴方は完全無欠の大先輩でした。強引に先輩達を惹きつけていました。
三年生の先輩たちもみなさん貴方のことが好きでした。
好きというより憧れていました。

貴方は田中先輩と別れたところで。どのように貴方がおどけてみせても「フラレタ」と騒いでみせても彼女たちは信じてはいませんでした。
つまり貴男は大好きな友人を傷つけた悪い男だったわけです。女の子は群れたがるのです。私は群れたがるのです。
私は私の気持ちを操作されることは許せません。私の心に踏み込んでくる先輩や友人は・・・友人?それもあやふやな言葉ではありますが。
群れてはいても踏み込まれるのは許せない・・・イヤな性格です。踏み込むこともすることはありません。

整理しないまま続けます。
貴方のことを書こうとすると私は混乱してしまうのです。混乱して投げ出してしまいたくなります。貴方はいまでも私の痛みです。

あの舞台の会場には
客席にはもうひとつのお芝居が展開していました。

貴方からの招待状を受け取った田中先輩が新しい彼を連れて来ていましたね。前沢先輩には貴方の行為が理解できなかったらしく最後まで田中先輩を説得していました「傷つくことないんだよ」みたいなことです。(*)

あの方もわざわざ上京なさっていましたね。彼女は実際顰蹙の目をむけられていました。お嬢さんであることが一目でわかる彼女が傍若無人に貴方に話しかけることを許せる先輩達ではありません。口には出してはいませんでしたが。

そして遅れて登場した例の方。彼女の情報は全て前沢先輩が解説してくれました。前沢先輩は貴方の周囲の謎に満ちた女性達のことをどうしてあのように詳しく知っていたのでしょうか。

本当の役者はこの三人でした。それぞれがすこしずつ離れて着席していました。田中先輩、京都の人、神戸の君・・そしてもうひとりあの場所にはとうとう顔を出さなかった謎の女性・・・私が参戦する余裕はあの時にはまだありませんでした。隙間なんかなかったのです。

私が彼女たち二人の姿を見たのはあの時が初めてだったと思います。それ以前の伝説に関してはすれ違ってはいても私が意識はしていなかったからです。

私が彼女たちのことを書くとすれば・・おそらくあの舞台あのお芝居のときからです。千秋楽の最終公演その打ち上げの会場からのことになります。あの日の下準備のときから私は張り付いていました。貴方のそばにいました。誰も気付くことはありませんでした。
だって私は雑用係のとるに足りない一年生だったのですから。

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